EPSON MOVERIO BT-200 で最先端のARを試す!

EPSON MOVERIO BT-200でVuforiaが使える様になったとの情報を得たので早速試してみました。
Vuforiaとはスマートフォンなどのチップで有名なQualcomm社によるAR プラットフォームです。
ビューフォリアが何かわからない方は、まずは、こちらをどうぞ。

どうですか?なかなか面白そうでしょう!本日はBT-200でVuforiaを動かしてみます!
まずは、MOVERIOで開発ができるようにしておかなければなりません。MOVERIO Developer Siteに行き、開発者登録しておきます。
次に、下記のページの情報を一通り目を通します。
https://tech.moverio.epson.biz/ja/bt-200/tools.html
開発者用システムソフトウェア適用手順書の手順に従い、BT-200に開発者用システムソフトウェアを導入します。
当方macなのですが、adbでBT-200が認識できていない様子。あきたじゅんさんのブログ
http://nextsphere-blog.blogspot.jp/2014/04/moverio-bt-200-adb.html
の手順通り設定すれば、macでBT-200が認識できる様になりました。ありがとうあきたさん!
次にQualcomm Vuforiaへ行きこちらも開発者登録を行います。
ログイン後、Downloads > Tools より、Vuforia Object Scannerをダウンロードします。ダウンロードしたvuforiaobjectscanner-4-0-103.zipを展開し、PDF「A4-ObjectScanningTarget.pdf」を印刷しておきます。vuforiaobjectscanner-4-0-103.apkをAndroid4.2以上の端末に転送し、インストールして起動します。とここでインストールに失敗。残念ながらBT-200はAndroid4.0と古めのバージョンなのでVuforia Object Scanner使えません。BT-200のカメラでスキャン出来たら格好良かったのですが。
さて、Vuforia Object Scannerは諦め、次にBT-200に対応しているVuforiaのbeta版を試してみましょう。まずはカメラのキャリブレーションから。
方法はhttps://developer.vuforia.com/library/articles/Training/Vuforia-Calibration-App に記載されている通りです。
まずベータ版のページからcalibration-4-1-3-public-beta.zipをダウンロードします。展開してapkをadbでBT-200にインストールします。
キャリブレーションターゲットhttps://developer.vuforia.com/sites/default/files/sample-apps/targets/stones.pdf をダウンロードし、印刷して壁に貼り付けます。
あとはBT-200を装着し、イントールしたCalibrationアプリを起動するとキャリブレーションが始まります。画面の指示に従いキャリブレーションを行います。
次にサンプルの実行方法です。まずVuforia SDK 4.1 Betaよりvuforia-sdk-eyewear-android-4-1-3-beta.zipとvuforia-samples-eyewear-android-4-1-3-beta.zipをダウンロード、展開します。
Android Studioを開き、 File – > Import Project … VuforiaサイトよりダウンロードしてきたサンプルDigitalEyewearVirtualButtons-4-1-3のフォルダを指定してインポートします。
展開したvuforia-sdk-eyewear-android-4-1-3-beta内にあるlibVuforia.soとVuforia.jaをサンプル内にコピーします。
それぞれ下記の様に配置します。
DigitalEyewearVirtualButtons-4-1-3

app
+ libs
+ Vuforia.jar
src
+ jniLibs
+ armeabi-v7a
+ libVuforia.so

 
Vuforia.jarを右クリックしAdd As Libraryを選択して表示されるダイアログでOKを押すと、build.gradelに下記が追加されます。手作業でbuild.gradleに追記しても同じです。

apply plugin: 'com.android.application'
android {
compileSdkVersion 19
buildToolsVersion "21.1.2"
defaultConfig {
applicationId "com.qualcomm.vuforia.samples.DigitalEyewearVirtualButtons"
minSdkVersion 14
targetSdkVersion 18
}
buildTypes {
release {
minifyEnabled false
proguardFiles getDefaultProguardFile('proguard-android.txt'), 'proguard-rules.txt'
}
}
}
dependencies {
compile files('libs/Vuforia.jar')
}

これでビルド可能になります。早速実行してみると、ライセンス関係のエラーメッセジが。
Vuforia App key is missing. Please get a vaild key. by logging into your account at developer.vuforia.com and createing a new project.

ライセンスが必要みたいですね。
https://developer.vuforia.com/library/articles/Training/Vuforia-License-Manager
を参考にライセンスを作成します。
https://developer.vuforia.com/target-manager
にアクセスし「Add License Key」をクリックします。
Application Nameを入力、SDKにDigital Eyewear[BETA]を選択、Next
チェックボックスにチェックを入れConfirmをクリック。
作成されたライセンスキー名をクリックすると、ライセンスキーが表示されます。これをサンプルアプリケーションのSampleApplicationSession.javaの345行目付近、setInitParametersにセットします。

Vuforia.setInitParameters(mActivity, mVuforiaFlags, " your_license_key ");

では実行してみましょう。おっとその前に、ターゲットとなる画像を印刷しておかなければなりません。
https://developer.vuforia.com/sites/default/files/sample-apps/targets/wood.pdf
を印刷しておきます。
では、BT-200でサンプルを実行してください。印刷した木の画像をBT-200でみると、やかんが表示されます。
Red、Blue、Yellow、Greenのボタンを押すと、ケトルの色がかわります!
この感動をお伝えするために、頑張って撮影しました。BT-200にWebカメラを固定し撮影しました。結構大変な撮影でしたが、うまく撮れたかとおもいます。実際には両眼で見る訳ですが、ちゃんと3D映像となっており、ケトルがそこにあるかのようにとても立体的に見えますよ。

いかがでしょうか。VuforiaのARライブラリを使えば、簡単にBT-200でARアプリが作れそうです。VuforiaはAndroidの他にもUnityにも対応しているので、手軽にARを使ったゲーム開発も出来そうです。
次回以降、サンプルソースを解析しながら、オリジナルアプリの作成に挑戦したいと思います。

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